スイス - スノボで国境越え - Zermatt in Swiss


ツェルマット2日目.

日の出前から起きだして,日本人橋へ向かいます.
朝起きるのが苦手な二人が,なぜそんな早く活動を開始したかというと,日の出後の短時間だけ日差しがマッターホルンの先端に当たり,炎のように見える「キャンドルマッターホルン」を見に行くためです.



日の出前の日本人橋より.
川と村と大自然のコントラストが綺麗です.

同じようにキャンドルマッターホルンを見ようとなのか,日本人橋には複数の人が集まっていました.
その中で,日本人の男性がいたので,日の出を待っている間話していました.

彼は大学生で,ヨーロッパを一人旅しているそうです.
登山とカメラが好きなので,費用は掛かるけれどもマッターホルンにはどうしても来たかったとのことです.
この後はイタリアのヴェネチアに行く予定だが,コロナが急増しているので,行くかどうか悩んでいるということでした.

私達もヴェネチア旅行を,仮面のカーニバルの後半で予定していたら,行けなくなっていたところでした.



そうこうしているうちに日が出てきました.
日の出後の短時間だけ赤く,,,赤く,,,赤く?
普通に日が昇りました.

帰って宿の人に確認したところ,キャンドルになるのは夏季だけで,今はならないと,,,
ネットではあまり時期のことが書かれていなかったので,初歩的ミスですね.
あそこに集まっていた人たちも,全員同じだったのでしょうね.



太陽が昇った後の日本人橋の前後の写真です.

今日は快晴!
マッターホルンも全貌が明らかです.

この天候なら,グレッシャーパラダイスも国境越えもできるはず!

まずは昨日も動いていた2つのゴンドラで Trockener Steg というリフト乗り場に登り,グレッシャーパラダイスに向かうゴンドラを見てみると,,,



動いていました!
大型のゴンドラで,中にイスが並んでいます.
ゴンドラのスケールが日本と違います.





ゴンドラの中からの風景です.
この時点で,高さによる迫力が明らかに昨日よりもあります.



標高3820 m,世界一高い展望台,マッターホルングレッシャーパラダイスからの眺めです.
スゲー!!!キレー!!(語彙不足)  







360°どこを見渡しても,壮絶な風景が広がります.
標高が高いため,遠くの山々まで見渡せ,連なるアルプスに遠近感が失われ,独特の雰囲気に包まれます.
西にはマッターホルン,東にはブライトホルン,その背後には雄大なモンテローザ,ヨーロッパ最高峰のモンブランやイタリアのグランパラディーソなど,38座と呼ばれる4000 m超え級の山々が連なります.





それでは滑走開始です.
標高差 2200 m.
最長滑走距離 20 km.

20 kmですよ?
世界で最も長い滑走距離らしいです.

向かうはイタリアのチェルビニア (Cervino).
とうとうスノボでの国境越えです.

大自然を眺めながら存分に滑走を楽しみます.
斜面はいつまでも続きます.
L君と二人で,撮影スポットを見つけて撮影したり,ちょっと調子にのってきつめのエッジングターンなどを楽しみます.
そのうち足に蓄積系の鈍痛が現れます.
二人で停止して足を押さえてもがきます.

いや,20 km マジで長いから!
何度も途中で停止,もがくを繰り返しながら,どんどん斜面を降りていきます.


この圧倒的な背景!
目の前の景色が開けるたびに「うわーお」とか独り言を言ってしまいます.


本日の滑走1本目なのに,足が限界です.
ボードがコントロールしにくくなるほど疲労した辺りで,目的のイタリアに到着しました.
ボードで国境越え達成です!




南側から見るマッターホルンは全然違った顔になります.
やはりあの反り返った山頂が見えないと,迫力が劣りますね.

1本滑っただけなのに,お昼の時間です.
イタリアの方が物価が安いので,こちらで食べるとお得らしいです.
ということで,寒いのにあえて外で食べます.
ピザとクリームチーズの入ったラビオリです.
マッターホルンを眺めながらの昼食とはなんと贅沢!





国境越えを満喫したところで,早速スイスに戻ります.
さよならイタリア.

もしこのリフトに乗れなかったらスイスに帰れなくなると考えると,夕方とかに国境越えするのはかなり危険ですね.


いつものマッターホルンです.


足が痛くて,ひともがきした後のL君です.


何度かリフトを上下して,ツェルマットが望める場所まで帰ってきました.

と,ここで私たちの旅に新たなエッセンスを加えてくれる出来事が起こります.


突如目の前にいた女性が,ウェアを脱いでブラ一枚になり,ワイングラスを持って写真撮影を始めました.

L君大興奮です.
この写真ももちろんL君撮影です.
大興奮しながら盗さ,,,記念撮影をするL君を横目に,私には違うインスピレーションが沸いていました.

「大自然の中で裸,,,マッターホルン,,,」

L君に提案.
速攻承諾.
向かうはゴルナーグラート.



リフトとゴルナーグラート鉄道を乗り継ぎ,戻ってきましたゴルナーグラート展望台.
今日は快晴なのでマッターホルンの全景もバッチリです.

撮影にいい場所を探します.
人が見てなくて,立ち位置があって,マッターホルンが綺麗に見える場所,,,


いい写真が撮れました.
あほですね.
別にフランスの全裸村に行った影響とかじゃないですよ?→リンク

色んなポーズで撮影してみました.
寒いは寒いですが,思ったほどではなかったです.

下にある滑走コースから
「お前ら最高だな!」
とか声かけられました.

偶然横を通ったレスキュー隊の人が,親指を立てて👍スマイルしてくれました.

満足のいく写真が撮れたので,下山してツェルマットに向かいます.



夕暮れ時のマッターホルン.
昨日の雲を吹くマッターホルンとは違った印象の写真です.
やはり昨日の雲と太陽のコントラストは奇跡的な1枚だった気がします.

ツェルマットまで戻り,ウェアとボードを返却に行き,後は夕食だけです.
昨日はレストランを楽しんだので,今回は庶民の味を試そうということで,スーパーで買い物してみます.
でもやっぱり物価が高いw

適当に飲み物やドーナツなどを買ったのですが,その帰りに露店でおいしそうなものを見つけました.


その場で焼いたソーセージです.
見た目普通なんですが,これがめちゃくちゃおいしかったんです!
なぜ同じソーセージなのに,こうも味が違うのか!(イギリス比)
正に庶民の味を堪能できました.

たっぷり大自然のスノボを満喫できて,体もたっぷり疲れていたので,速攻で寝てしまいました.



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