アフタヌーンティーとクリスマスキャロル




私が普段いる実験室です.
このようにコの字型になっているのですが,基本的に私一人で実験しています.
たまに向かいの実験室を使いに来る子がいるのですが,この子がなかなか個性的です.
ブルネイ出身で,大学からイギリスに来ており,話し出すと止まらないマシンガントークです.
恐らくイギリスで一番英会話の練習台になってくれたのは彼女だと思います.
(本人は全くそのつもりはないと思いますが)

ブルネイはイスラム教なので,国では髪の毛や顔を隠すヒジャーブやニカーブを着けているが,イギリスでは怖いから着けていないと言っていました.
卵投げつけられたりするそうです.
そういえばこの研究所でも,何人かはこの布を着けている子がいます.
無宗教な私にとっては不思議な感覚です.

そんなイスラム教徒な彼女から,クリスマスの予定について聞かれました.
と言っても,ロマンチックな話ではありません.
「私はイスラム教徒だから,クリスマスを祝えないのよ.イギリスの人はみんな家族で過ごすから誰も相手してくれなくて,,,○○もクリスチャンじゃないからクリスマスはどう過ごすの?」
そう.イギリスではクリスマスは家族の日.
というか,恋人同士の日なのは日本独特です.

「なんかイベントっぽいのがあったら適当に見に行ってみようかなと」
「クリスチャンじゃないのに?」
「日本人にはすべてがイベントなのですよ」
「はー,なんとも不思議な宗教観.じゃあイギリスのイベントのアフタヌーンティーには行った?」
「ガイドブックに載ってたけど,あれ男一人で行くもんじゃないよねww」
「じゃあ私クリスマスやることないから,その日に行かない?」
ということで,アフタヌーンティーを体験できることに.

この日はそもそも学校に人がいません.
イギリスは祝日が日本より全然少ないのですが,みんな勝手にバカンスだクリスマスだと休むので,結局学校に来てる日はかなり少ないんじゃないかと思います.
挙句金曜は昼頃から帰り始めますしね,,,

ということで,今日は私も早めに実験を切り上げ,お勧めだという Lady Rose's Edwardian Tea Room へ.

入って早々,客らしき人と店の人が揉めていて,
「いいから出て行け!!」
「〇§°×÷ΔΕ!!!」
さすがに怒鳴りあいの英語を聞き取るのは難しい.
その客を追い出し,お店の人が中にいた数人に,
「お騒がせしてごめんちょ,ゆっくり楽しんでちょ」
みたいな感じで終わりました.

とりあえずメニューを見ます.
まあ予想していましたが,全く分からんww
よく漫画や映画で見るあの三段重ねのプレートは,多すぎて食べきらないとのことで,伝統のスコーンを勧められました.
そして紅茶は好みがないならアールグレイがいいよと.
言われたままに従いました.



なんか雰囲気のあるおやつです.
本来は色々と細かいルールがあるらしいのですが,とりあえずスコーンにナイフを入れ,クリームとジャムを乗っけていただけばいいと.
ちなみに紅茶もコーヒーもあんまり飲まないのですが,この紅茶はおいしくいただけました.

いつものマシンガントークを2時間ほど喰らいましたが,ネイティブスピーカーでもない私とこれだけ話してくれるのは本当にありがたいことです.

この後彼女はスーパーに買い物に行くということだったので,私はリンカーン大聖堂で行われているというクリスマスキャロルというものを見に行きました.


ハイストリートが飾られていました.

大聖堂に着きましたが,人で溢れていたのでまずは周囲の写真撮影から






どこから撮っても迫力満点です.
と,キャロルが終わったようで,人がぞろぞろと出てきます.
大部分の人が出たあたりで,ササっと中を見に行きます.










ライトアップされた大聖堂.
正に幻想的です.

日本人の無宗教感はこちらでは理解されませんが,何となくクリスマスっぽいものを見れたなと満足をして帰路につきました.




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