エジプト - カイロ観光と過去最大のアクシデント - Cairo in Egypt

エジプト最終日.

まずはホテルのすぐ近くにあるエジプト考古学博物館 (The Egyptian Museum) に向かいます.


ホテルをチェックアウトしてきているので,持ってきた荷物を預けようとすると,荷物預かり金を払った後に「俺にもお金は?」みたいな顔されるけどスルーです.





































めちゃくちゃ展示物があったんです.
そしてどれもすごいもののはずなのですが,建物が古いのと,展示が雑多なのと,棺など同じものがたくさんあり,ところどころ未展示や修復中の部分もあったので,何となく ふーん って感じで見てるだけでした.

地元の小学生が遠足に来ていたようなのですが,私達を見つけるなり走り寄ってきて,一緒に写真を撮ってくれとジェスチャーをしてきます.
いいよー くらいの気持ちで写真を撮り終わると,私達と写真を撮るための長蛇の列ができていました.
多分10分ぐらい写真撮ってた気がします,,,
エジプトでは東洋人ってそんなに珍しいんですかね,,,

なんとか小学生たちから脱離し,展示を見ていると,L君が何やら必死に写真を撮っています.


確かに見栄えのする像だなと思って見ていると,嬉しそうに寄ってきて,撮った写真を見せてくれました.
目キラッキラのつけまつげ,ほっぺはピンクで猫耳の像がそこにはありました.
スノウというアプリで展示物を顔認証させてデコっていたわけですね.
相変わらずすごい発想の持ち主です.

そしてこの博物館一番の見所,黄金のツタンカーメンのマスクを見に行きましたが,ここは撮影禁止なので,参考画像を載せときます.


これも個人撮影のようなので,以前は写真を撮ってもよかったみたいですね.

考古学博物館を離れ,使い慣れてきたUberで次の目的地 オールドカイロ (Old Cairo) に向かいます.

到着してとりあえず昼ご飯.



エジプトのご飯はなかなかおいしいのですが,明らかに地元民用メニューと,観光客用メニューが分かれており,内容は同じで値段だけが違うようです.
観光客用メニューはもちろんぼったくりです.

お腹を満たしていざ観光へ









オールドカイロとは,カイロ発祥の地であり,エジプトではあまり見られない教会が立ち並び,独特な雰囲気を醸し出している,,,
らしいのですが,残念ながら私達には見所が分かりませんでした.
エジプトの歴史的な部分があまり分かっていませんし,もう散々すごい教会を見てきてしまったからかもしれません.

ガイドブックに大きく出ており,エジプト出身の友達も勧めてくれたのですが,微妙でした,,,

さてまたまたUberを使い,最後の目的地に向かいます.


Uberを待っている間,ふと見上げると何か違和感が,,,
あの建物傾いてて,横の建物に寄りかかってね?


そしてUberに乗り込んで数分後,走ってきた少年が前を走っていたトラックに飛びつき移動開始です.
もう何見ても驚かなくなってきています.

目的地に到着.
カイロ屈指のスーク (Souk) ,つまり市場があるはずなのですが,,,
ないw
地図で見ると,大通りを挟んだ向こうにありそうなのですが,,,
渡れる場所が無いw
中央分離帯が高い柵になっていて,横断もできないw
突如ホームレスのおっちゃんが足をつかんでくるw

めちゃくちゃ大回りしてなんとか目的地に着きました.





ハン・ハリーリ (Khan El-Khalili).
アクセスが悪いですが,独特な雰囲気と,毎度のウザい勧誘が魅力です.

ある程度お土産は買えていたので,ここの最初の目的は,シーシャ (Sheesha) にしました.
シーシャとは水タバコのことで,エジプトでは一般的なものです.


こちらがシーシャ.
チューブを口にくわえて吸うことで,水中を通った煙が口に到達します.

私はタバコを吸ったことがありません.
完全に観光のお遊び気分でしたが,これが後に悲劇の引き金に,,,

口から煙を吸って,鼻から出す.
たまに咳き込むと,周りのおじちゃんたちが面白そうに笑う.
L君はタバコを吸ったことがあり,
「水を通す分かなり軽いですね」
とのこと.
ふーん,そんなもんなのか,とシーシャ体験終わり.

飛行機の時間があるので,後はスークを軽く見て回ります.
このスークで1店だけ,値段が書いてあり交渉不要の店があるということなので,そこに行くことにします.

と,足元がふらつきめまいが,,,
まっすぐ歩けない,,,
「あ,初めてタバコ吸ったらそうなるんすよ」
マジか!もうちょっと早く教えてww
タバコ吸っている人達は毎回こんな状態になり,それに慣れてくるとのことですが,もうこの先一生吸うことはありませんね.

頭がうまく働かないまま,値段の書いてあるお店「JORDI」を探します.
スークの雰囲気は活気があり,時間があればゆっくり回っても面白そうでした.
今は頭がボーッとして,適当に見ているだけです.
写真もここだけ極端に少なかったです.

JORDIを発見し,値段を見てみると,めちゃくちゃ安いww
これでも観光地価格らしいので,もう何が正解か分かりません.
とりあえずエジプトポンドはもう不要なので,L君と色々購入し,時間がギリギリになってきたので急いでUberを呼び乗り込みます.

カイロの夕方の道路は大渋滞が起こります.
これはガイドブックにも書かれていることで,私もそれを計算に入れて動いていました.
国内線は1時間前までに空港へ,でも渋滞を計算して,2時間30分前に出発です.

ところがこの渋滞が予想を上回ります.


まったく進みません.
Google mapで見ていると,到着予想がどんどん遅くなります.
まずい,,,
このままでは1時間前に着けないかも,,,
明日から私は学校,L君は仕事があるというのに,,,
イギリスに帰れなかったら,,,
ん?イギリス?

!!!???

国内線じゃない!!!!
国際線だ!!!!
2時間前に空港到着だ!!!!
もう過ぎてる!!!!
まだ着く様子もない!!!!


オワタ


ノロノロ進むUberに乗ること2時間.
空港に着いたのは飛行機出発の30分前.
とりあえずダッシュしながらも心はあきらめモード.
また入り口でモタモタX線検査.
荷物検査場に飛び込むも,
「チケット見せて.あー入り口ここじゃねーし,そもそも間に合わんだろこれ」
「とりあえずあそこのカウンターで乗れるか聞いてみ?」
ぶっきらぼうに言われます.
カウンターにダッシュ!

「30分前よ?乗れるわけないでしょ?」
恐らく同じ便に乗る予定だった大荷物を抱えた女性が言われています.
そして悲壮な顔をして去っていきました.
「この飛行機に乗れませんか??!!」
「あなたたちも?30分前にはゲートが閉まってるわ」
「全力で走るんでそこを何とか,,,」
「荷物はそれだけ?預け荷物はなし?」
「無いです!これだけです!」
少し考えて,何やらどこかに電話をし
「いいわ,間に合うか分からないけど試させてあげる.5番ゲートまで走りなさい!」

まさかのGoサイン!
全力で走ります!
荷物検査を突破したところでおじさんに止められます.
「あ,この書類書いてちょ,あ,ここも,こっちも」
ニヤニヤしながら言ってます.
まためんどくさいトラップがありました.

カイロ空港は無駄に広く,廊下がどこまでも続きます.
とその時!
「この先 1~5番ゲート 左折」
の看板を発見!
「うおおお!ここまで来たら俺らの勝ちっすよ!!やりましたね!!」
L君が叫びます.
私も間に合うことを確信しました.
そして左に曲がった瞬間に広がった光景


延々と続く廊下
真ん中を走る動く歩道
手前の看板に記された「1」の文字
遥か遠くに霞んで見える「5」の文字


オワタ


すまんL君,俺はここまでのようだ.
などと言えるはずもなく,必死に走ります.
私の趣味は器械体操です.
持続筋は持ち合わせていません.
足が「もう立ち止まってもいいんだよ?」
と語りかけてきます.

過呼吸気味になりながら何とか5番ゲートに.
正に今搭乗を終えんとするタイミングです.

間に合った!!!!

L君と勝利を分かち合います.
最後の最後まで波乱万丈だったなと.
でも最後に笑うのは俺たちだったなと.
もうアクシデントはこりごりです.


さよならエジプト.
今までの旅行で最も衝撃的で,最もアクシデントの多かった旅でした.


ヒースロー空港に10時30分頃到着.
ここから車で更に3時間かけて帰るわけです.
まずは車を停めた駅に向かいます.
いつものスタンステッド空港じゃないので勝手が違います.

空港からバスに乗り駅へ.
車を探しますがありません.
というか停めた駐車場がありません.

どうやら駅を間違えたようです.
もう二人とも頭が回っていません.
多分隣の駅だろう,そこに行くにはこのバスだろう.
乗り込んだバスは目的地の反対に向けて走り出します.

次の停留所で降りて,逆のバスを待ちます.
が,来ません.
次の時間を調べると,先程最終バスは出発してしまっていました.
仕方なく先程の駅まで歩きます.

そろそろ俺ら死にますよ?

行ったり来たりしているのを見て,工事をしていた人が声をかけてくれました.
「さっきから何をウロウロしてるの?」
「この駅に行きたいんですが,,,」
「ああ,それならここから電車で行けるよ!」
ありがたい!本当にありがたい!

電車で一駅進み,無事駐車場発見!
車で3時間かけてL君宅へ,そこから更に1時間かけて懐かしのマイホームに到達しました.

本当に最後の最後まで波乱万丈の旅になってしまいました.




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