スペイン - サッカーとデモとおいしい食事 - Barcelona in Spain


今回はスペイン (Spain)旅行です.
いつも通り1か月以上前から計画を立てました.

スペインの有名どころとしては,バルセロナ (Barcelona),マドリード(Madrid),アンダルシア (Andalusia) 地方などがあるのですが,その間は飛行機移動となるため,ある程度の日数が必要になります.
私達は基本週末を利用しての弾丸旅行なので,今回はバルセロナのみの旅行を計画しました.

そして出発を2週間後に控えた頃,なんとバルセロナで大規模なデモが起こります.
ごく簡単に書くと,スペインから独立を望むバルセロナを含むカタルーニャ地方で,独立を目指した国民投票が行われたのですが,それを違憲として指導者らが捕らえられ,重い刑を言い渡されたのです.
それに怒ったカタルーニャの人達が,バルセロナに集まって抗議,つまりデモを起こしたというわけです.

テレビやネットからの情報では,空港が閉鎖され,見所のサグラダファミリアも休館,街では暴徒により窓ガラスは割られ,道が燃やされ,,,
あれ?これ無理じゃない?となったわけです.

こんな話を,研究所でみんなと話していると,予想外の反応が返ってきました.
「よかったじゃないか!観光客が減って観光しやすいよ!」
「観光ついでにデモも見られるね!」
ノリで言っているわけではなく,ちゃんと良識のある人達の真面目な意見です.

学科副代表「○○,デモとテロは違うからね?テロは武力行為だけど,デモは意見を伝えるための集まり.危険な行為じゃないのよ?もちろん一部暴徒化したり,空港が閉鎖されたりするリスクはあるけどね」
学科長「スペインの警察はすぐ警棒で叩くから,○○もケツひっぱたかれるぞwはははww」

あれ?だれも止めない.
それでも危険があるなら行くべきではないなと悩み,ネットなどを色々調べていると,バルセロナ在住の日本人の動画を見つけました.
「バルセロナはいたって普通の日常です.わざわざこの時期を選んでくる必要はないと思いますが,もう既にチケットを取っているなら,キャンセルの必要はないです.観光客は少し少ないですが,いつも通り観光地は営業しています.空港の閉鎖もサグラダファミリアの休館も1日だけ,暴徒もごくごく一部です.あれはメディアの報道の仕方に大きな問題があると思います.」
これが決定打となりました.
よし!行こう!観光とは違った経験ができるかもしれない.
もちろん安全第一で!

ということでお決まりのスタンステッド空港に向かいます.
L君が先日事故ったので,今回は私の運転です.
もうスタンステッドは余裕だねとか言いながらナビに従いますが,どうも迂回ばかりしています.
えらく細い道に入ったと思ったら,その先が冠水していて閉鎖されてしまいました.
最近の大雨(と言ってもそんなにひどくないのですが,,,)のせいで,色んなところが通れなくなっている模様,,,
まあ早めに出ているからいいけど,毎回行き帰りのどちらかで問題が起こるな,,,

前回同様,空港の2つ手前の Bishop's Stortford の駅前の駐車場に車を停め,電車で空港へ.
12:45発の飛行機で,16:00にバルセロナ・エル・プラット国際空港 (Aeroport de Barcelona-El Prat) へ到着しました.
一時閉鎖されたという空港ですが,全くもって平常営業でした.
ここからバスで市内に向かい,ホテルに行き着きました.

今回の旅は,ほとんど無計画です.
これまで分単位の予定を組んできましたが,旅行慣れしてきたということと,旅行計画に時間をかけすぎているということを反省し,今回は飛行機,ホテル,サグラダファミリアの予約だけし,後は行き先だけ決めておいて現地で考えるというプランを試してみます.

今日はもう夕方なので,メインどころは明日からにし,L君がサッカー好きだということで,今日はバルセロナで有名な,FCバルセロナのメインスタジアム,カンプ ノウ (Camp Nou) に行ってみます.




地下鉄で向かいます.
切符の買い方すら調べていませんw
でも案内を見ながら買えるようになりました.
スペインは日本と同じで,広告が多く,電車もきれいでした.


と,突如電車の中でギターの独奏が始まりました.
これは今まで見たことが無いパターンですね.




大きな球場です.
まさかの「Rakuten」の文字.
メインスポンサーのようです.
中には入れませんが横にオフィシャルグッズの大きなショップがありました.



かなり大きなショップです.
ポーズをとって写真を撮れるところがあったのですが,並んで待っていると,いつも通りアジア系の人に割り込まれまくりました.
この人たちのせいで,アジア人の評価は相当下がっているように思います.

サッカーには興味が無いので,何も買わないつもりでしたが,いい具合の小型サッカーボールが安かったので,お土産に購入しました.
L君はユニフォーム買ってました.

支払いの時にまたアジア人に割り込まれましたが,そんなことよりも,店員さんが
「ショウヒンオモチシマス」
「オマタセシマシター」
「アリガトウゴザイマシタ,オキヲツケテー」
と流暢な日本語を話したことに驚きました.

スタジアムから電車で街に戻ります.


帰りはアコーディオンでした.
食事がてら夜のバルセロナを散歩しに行きます.


カタルーニャ広場 (Plaça de Catalunya) に来た辺りで,少し向こうでヘリコプターがホバリングしているのが目に止まりました.
私 「あそこの下でなんかあるんやろね」
L君 「マジっすか!じゃあ行ってみましょう!」
うん,そうね,そうなるわな.





予想通りデモの集団がいました.
ただ,ネットにも載っていたように,暴れたり騒がしい雰囲気はなく,本当に集まって訴えている,という感じです.
たまに「WE! ARE! CATALUNYA!」と合唱が始まります.
映っている旗はカタルーニャ自治区の旗で,バルセロナの町のあちこちに掲げられていました.
日本ではこういう大きな規模のデモは稀で,私自身初めて見るものだったので,文化の差を感じられる良い経験ができました.




ちなみに周辺では,ごく一部の暴徒たちの痕跡だけ見つけました.
上から,燃やされた何か,投石のために剥がされた歩道,ひびの入った窓ガラス.
逆にあれだけ報道されていたのに,この程度しか見当たりませんでした.
過剰報道というのには納得です.



バルセロナと言えばガウディ (Gaudi) 建築です.
その中でも有名なカサ・バトリョ (Casa Batlló) とカサ・ミラ (Casa Milà) です.
本当は明日行く予定でしたが,散歩途中にあったので寄ってみたところ,ライトアップされていて雰囲気たっぷりでした.
これで満足してしまいましたw

スペイン料理のタパス (Tapas) で有名な店があるというので行ったのですが,満席で1時間後に入れるというので,それまでお腹もすいたのでパエリャ (Paella) でも食べておこうとなりました.


ちょっとピントズレていますが,イカ墨パエリャです.
これがおいしい!!
味ご飯大好きというのもあるかもしれませんが,二人でうまいうまい言いながら食べました.
食べていると,バラの花を売りに来る人がいました.
プレゼント用なんでしょうが,なんともおしゃれな文化ですね.

時間になったのでタパスの店に移動します.




タパス料理で有名な Cervesería Catalana.
スペイン料理のタパスは,小皿で一品料理が出てきます.
どれもおいしかったですが,さっきのパエリャがおいしすぎてww

ちなみに横で店員さんに,質問や注文や文句をずっと言い続けている中国人がいました.
店員さんに向かって,まあよくそれだけまくしたてられるなと思って聞いていると,店員さんが
「Where are you from?」
突然聞きます.
「We are Japanese!」
うおい!それはあかんやろ!やめて日本人の評判下げるの!

以前イタリアに向かう飛行機で知り合った,中国人の女の子も同じことを言っていました.
日本人と言っておけば対応がいいからだと,,,

帰りもブラブラとバルセロナの夜の風景を楽しみながら,
ホテルまで戻りました.




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