卒業セレモニー

研究者のみんなでお茶をしている時のことです,私がよくリンカーン大聖堂に行っていることを話すと,いつも面倒見のいい学科の副代表が
「あら,それなら絶対卒業セレモニーに参加するべきだわ.あなたstaff (職員) の権限があるから参加できるはずよ.メール来てなかった?」
大量に送られてくる(私には関係のない)職員宛のメールに,確かそんなメールがあったような,,,
「多分申し込み方法がややこしくて分からないと思うから,PC持ってらっしゃい.今参加手続き終わらせましょう.」
ということでラップトップを持ってきて入力の仕方を教えてもらいます.
何故か出身大学の記入欄があります.
「ここに入力する学校によって色が決まるのよ.」
色??

と,こんな会話があったのが1か月ほど前でした.
そして今日がその卒業セレモニーの日です.
完全に観客気分で参加です.

大聖堂に到着すると,まず職員たちは横にある建物で着替えをします.



ジャーン.
こちらでは卒業式に,ガウンを着るのが通例で,それは生徒だけでなく教師側も着るのだそうです.
しかも各大学に決まった色があるため,生徒はすべて同じ色のガウンなのですが,教師側は各々の卒業大学の色のガウンを着るため,色とりどりのガウンになるわけです.
教師側の方がカラフルで派手派手状態です.
ちなみに私は赤のガウンに黒の帽子でした.
そしてこの状態で軽く立食パーティーがあり,いよいよ大聖堂での修了証書授与式です.
まだまだ完全に観客気分です.
3階席くらいから,ミュージカルを観るノリです.


みんなで並んで大聖堂に入場します.
何故か何列目に座ってくださいと指示をもらいます.
この辺りから嫌な予感がし始めました.

ぞろぞろと列は進み,両親席の真ん中を抜け,卒業生たちの真ん中を抜け,列はどんどん前に,,,


まさかの壇上です.
教えるどころか,そこに座っている生徒の皆さんはじめましてです.
これほんとに参加してよかったの副代表??
まあ実際には学科も複数あり,教師同士も知らない同士が普通にいたらしいので,全く問題はないらしいです.

日本と同じように生徒の名前が呼ばれ,壇上に上がるのですが,礼ではなく教師側に片手をあげて「よっ!」みたいにした後に,真ん中にいる学科長の前まで行き笑顔で握手!
そして壇を降りて,端っこの方のテーブルで証書をもらって座ります.
あれ?握手がメイン??証書もらうところ誰からも見えてませんが,,,
そして名前が呼ばれると,時折「イヤー!」「ヒュー!!」「ピーピー!」と歓声や口笛が鳴ります.
どこからだろうと観察していると,まさかの両親席からでした.
この辺り本当に文化の違いを感じますね.

授与式(握手会?)が終わると,隣のリンカーン城がセレモニー会場になっており,先生方と談笑タイムでしたが,この段階で私の知り合いは帰るみたいだったので,一緒に戻りました.
なかなか貴重な体験をすることができて面白かったです.



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