イタリア - 超過密スケジュール ピサの斜塔 - Pisa in Italy



昨日は予想外のことで遅くなってしまいましたが,今日も予定が詰まっているので,朝ごはん開始時間に合わせて食堂へ.



時間を気にしながらも,フィレンツェの街を見ながら食事です.
何をそんなに焦っているかというと,本来の予定に,後からピサの斜塔観光を無理やり入れたため,時間がぎゅうぎゅうなのです.
電車の時間と歩く時間と観光の時間を比較しながら,何とか立てた計画なので,果たしてうまくいくのか,,,
まあ男二人旅だから,こんなのもありだろうということで.

7:53発の電車で,ピサの斜塔に一番近い Pisa San Rossore駅に向かいます.
実はこの駅,斜塔には一番近いのですが,止まる電車が少ないローカル駅なので,観光にはあまり利用されないようです.
しかし,うまく直通で停まる電車がいい時間にあれば,最短時間で来ることができます.

そこから徒歩10分程度で


ピサのドゥオモ広場 (Piazza del Duomo) に到着です.
斜塔に入るには予約が必要で,後からねじ込んだ為いい時間帯が取れず,まずは周りの観光から始めます.


サンジョバンニの洗礼堂 (Battistero di San Giovanni).
これも少し傾いています.


ピサ大教会 (Cattedrale di Pisa).
これも少し傾いているらしいです.



そしてピサの斜塔 (Torre di Pisa).
ガッツリ傾いています.
ベタに,もたれかかっているように見えるトリック写真とかを撮ったりしました.

次にピサ大教会の開館時間になり,内部を見学します.





きれいな教会なのですが,サン・ピエトロ大聖堂を見てしまっている私たち,ふーんという感じで回ります.

そして本命の斜塔へ.
まずは荷物を預けなければなりません.
有名なガリレオの実験をされたら困るからですかね.
ちなみにガリレオ・ガリレイ (Galileo Galilei) はピサ出身です.


にこやかに談笑している人達の手にはマシンガンです.
こういうところで日本との差を感じますね.
その後ろに写っている入り口から入場します.


塔の中は空洞になっており,下からてっぺんが見えます.
ちなみに,鉄柱が地面に対して垂直ですので,塔自体がどれだけ傾いているかが分かりますね.
296段の階段をグルグル登っていきます.


頂上で,水平を意識して撮影した写真.
おじさんと少年を撮ったわけではありません.
他の人のブログには,びっくりするぐらい傾いていた,傾きすぎ,などと書かれていたので期待したのですが,思ったより傾いていませんね.
ここからガリレオさんは鉛球を落としたわけですね.



片田舎なので,周りには特に何もありません.
十分に斜塔を満喫して,次の時間も迫っているので足早に塔を降ります.

来た時に利用した駅ではなく,ピサ中央駅 (Pisa Centrale) に向かいます.
思ったよりも距離があり,電車の時間がギリギリになっていきます.
駅まで辿り着き,大急ぎで切符を買ったぐらいで電車の出発時刻に,,,
でもあきらめません.
ここは日本ではないのです.

ホームに行くと,やっぱりまだ電車がいる!
大急ぎで乗り込みました.
そう.時間通りに出発しないんです.
と言っても,数分遅れる程度がほとんどなんですけどね.
もちろん遅れる時はガッツリ遅れます.

目的の電車に乗れ,フィレンツェに戻り次の目的地に.



昨日の夜にも見た,サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (Cattedrale di Santa Maria del Fiore) .
後ろに見える赤いレンガ造りの建物がドゥオーモで,横の塔がジョットの鐘楼 (Campanile di Giotto),手前に見えるのがサン・ジョヴァンニ洗礼堂 (Battistero di San Giovanni) です.
ドゥオーモの入場は時間指定で予約しましたが,大聖堂は予約ができないため,並んで入るしかありません.
影ではありましたが,それでも暑い,,,


L君の提案でジェラートでも食べることに.L君チョイスで買ってきてもらったのですが,やはりチョコレートはものすごい勢いで溶けます.
でも今回は手ベタベタ事件にはなりませんでした.

記憶では30分ほどで入場.





ガッツリ装飾というよりは,清楚な感じの大聖堂でした.
天井にフレスコ画がある部分がドゥオーモになります.
後程あそこに登ります.


地下に遺跡を見学できるスペースがありましたが,見所無しです.


ということでドゥオーモに登ります.
高さのイメージとしてはこんな感じ.
いざ出発.


こんな階段をひたすら上り



先程下から見えていたフレスコ画の部分に出ます.
ジョルジョ・ヴァザーリ (Giorgio Vasari) の"最後の審判"で,天国と地獄を描いたもののようです.
大聖堂に地獄の絵があるのは珍しい気がします.

更にここから階段を登り,計463段を登ったところで,展望台到着です.
ピサのダメージがあるからか,思ったより疲れました.



フィレンツェの街並みです.


横にジョットの鐘楼も見えます.
ちなみにドゥオーモは共通券になっており,先程の地下遺跡や,このジョットの鐘楼にも入れます.
が,朝からピサの斜塔に登り,ドゥオーモに登った足で,あれに更に登る気はおきません.
風景も変わらないですしね.
ブログにも書いてありました.
二つ同時に登るのは無謀なのでやめましょうと(登っているブログも見かけましたが).

ドゥオーモを降りて,共通券に含まれているので,ついでにサン・ジョヴァンニ洗礼堂も見てみます.


ほぼそのまま素通りしました.

次にウフィツィ美術館 (Galleria degli Uffizi) に向かいます.
昼のフィレンツェもやはりきれいです.
街並み,店,商品どれもがおしゃれです.



チェスがすごくおしゃれでした.
旅行の途中じゃなければ買ってもいいなと思いました.





シニョリーア広場 (Piazza della Signoria).
広場に普通にダビデ像やらメドューサの首やらの彫像が並びます.

そしてすぐ横に


ウフィツィ美術館.
入り口がメッチャ分かりにくいです.
ここも予約必須とのことで時間指定予約して行きましたが,思ったほど行列はできていませんでした.



ここの目玉は,なんといってもボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」と「春(プリマヴェーラ)」です.
興味の無い私でも見たことがある絵です.
ただ,入り口からかなり近いところにあるので,早々に目玉を見終えてしまった感があります.


ヴィーナスの誕生の横にこんなものがありました.
視覚に障害のある方が,触って絵を認識できるようにだそうです.
平面の絵を立体に起こす技術がすごいですね.


レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」


ミケランジェロ「聖家族」


ティツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」.
後ろで何かガサガサ探している人の方が気になります.


グイド・レーニ「ダヴィデ」


カラヴァッジョ「バッカス」

その他個人的に気になったもの


ヴァチカン美術館で,やんちゃな天使に髪の毛つかまれていたケンタウロスさん.
ここでもいじめられています.


ハイテンション


手を挙げた彫像を集めたの図



うまいこと隠れたな の図


ラオコーン先輩再び


悪そうな二人

明らかに1枚だけ異質だった絵



カラヴァッジョの「メドゥーサ」 と オットー・マルセウス「メデューサの首」.
カラヴァッジョのメドゥーサは,睨まれると石化するメドゥーサに対して,鏡の盾で退治したという話がモチーフなんでしょうね.

ウフィツィ美術館はフィレンツェでは外せない観光地ということできましたが,感想からわかる通り全く分かりません.
面白かったことと言えば,L君が
「うお!女の子のパンツ見えました!!!」
と叫んだところ、横に日本人カップルがいたことですね.
冷たい目で見られていました.
みんな日本語が分からないと思って,油断しすぎですね.

「すごかったー」
「そうっすねー」
と乾いた挨拶をL君とかわし,美術館を後にします.
3時間とっていたのですが,早めに見学が終わりました.



昼のヴェッキオ橋.
にぎわっています.






通りすがりに何となく入った,サン・ミケーレ教会 (Chiesa dei Santi Michele e Gaetano).
黒を基調とした教会で,私はすごく好きでした.
教会としては珍しい気がしますがどうなんでしょう?

少し時間が余ったので,ミラノ (milano)への移動を早めるか,夕食にするかなどと考えていた所,L君発動です.
「ジョットの鐘楼に登らないっすか?」
「!?」

ピサの斜塔,ドゥオーモ,フィレンツェの街を歩き,ウフィツィ美術館を歩き回った足です.
「マジで!…行くか…」
「いや,俺も微妙なんすけど,行くとこないなら,,,」
「まあ足は死んでるけどいけんこともない」
「俺もっす」
「ただ登ったところでドゥオモと同じ風景というのが微妙」
「そこですよね…」
「明日L君は早めに飛行場に行かなあかんから,ミラノに移動してどっか観光するとかは?」
「あ,じゃあそれで」
L君発動ならず.

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に行き,昨日同様持っている切符を早いものに変えられないか聞いてみます.
今回は10€くらいなら払おうと思っていたのですが,係の人を探し(なかなかいない)切符を見せたり色々とやり取りをしたところ,7€で変更できると,(なぜ値段が違うのか,,,)
「じゃあ変更しますね,,,あ,電車満席でした.」
おおい!今までのやり取りはなんだったの!
でもすごく親切に対応してくださったので,お礼を言ってあきらめます.
さてどうしよう?
「ジョット行く?」
「いや,,,もういいっすわ」
ということで,夕食を食べに.

駅に近いL君チョイスの店に.





デザートまでおいしくいただいたのですが,ここでものすごく恥ずかしい事件が,,,
食事をしていると,横のお客さんが急に噴き出して笑い始めました.
しかもチラチラこちらを見ている気がします.
よく観察してみると,店員さんが若干怪訝な顔をして見ている気がします.
しかし原因が分からない.
なんだ?
何か間違っているのか?
気のせいか?

わからないままデザートまで食べ終わってしまいました.
横のお客さんは定期的に笑っていました.
すごく不安になりながらお手洗いに行ったときです.
お手洗いに向かう途中にいたお客さんがピザを食べています.
ナイフとフォークで.

これだ,,,お手洗いから戻り,すぐ調べます.
「イタリアではピザはナイフとフォークで食べましょう」
ああ,,,やっぱり,,,現地の文化,,,ちゃんと調べておかないと恥をかきますね,,,
でもローマで食べた時は周りの人も手で食べてたんですけどね,,,

食事を終え,サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から電車に乗り,ミラノ中央駅 (Milano Central) に向かいます.
2時間ほどで到着し,そこから地下鉄に乗り換えます.

もうこの頃には慣れ始めて,調べもせずに券売機へ.
画面を見ながら切符ゲットです.
ホテル最寄りのMissori駅で下車し,22:30頃に無事ホテルに到着.
飲み物が欲しかったので,夜のミラノを観光がてら,買い物に行くことにしました.
どこへ行けばいいのかわからないので,とりあえず明るい方へ.
相当適当になってきています.



人がたくさんいるところには着いたのですが,やんちゃな若者が集まるような場所でした.
警察も配備されています.
とりあえずスーパーっぽいところで飲み物をゲット.
ホテルに向かって帰っていると,広場のようなところでやんちゃな若者が,かなりの人数でたむろしています.
そしてここでL君発動です.
「あそこ行って混じってみませんか?」
相変わらずです.

まあ警察もいるし大丈夫かと,広場の真ん中に行き,腰かけて先程買った飲み物を飲みます.
よくよく観察していると,服装や素行は荒いですが,ジャグリングの練習をしていたり,話しているだけで,案外普通でした.
近寄ってきた男が「チャイナー!」と叫んだ程度でした.
発音が悪くて最初何を言われたか分かりませんでした.
L君が「うわー,ジャパーン!って訂正すればよかったー.イタリー!とか返せばいいんですかね?」
と真剣に言っていました.
L君と旅行をすると,一人では経験できないことを体験できて楽しいですね.

15分くらいで飽きて,ホテルに戻りました.



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